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そういえば年金って3種類あるの知ってました?
こんにちは、村口です!
いよいよ梅雨の時期ですね。
「あー、傘持ってくれば良かったー」
私は今週すでに2回ほど心の中で叫びました笑
さて、前回は人生100年時代と日本がどう考えているかお伝えしました。
では、老後まで楽しく暮らすために国が準備している制度って何よ?
ということで、今回は老後資金のベースとなる年金制度についてお伝えしたいと思います。
日本の年金って何があるの?
まず年金は正式には「年金保険」と言って保険の一種になります。
保険なので、保険料を支払い、それを原資として将来に少しずつ受け取ります。
この年金は大きく2つあり、
国が運営するものを公的年金
民間(一般企業)が運営するものを私的年金
と一般的には呼びます。
今、話題になっているのは公的年金です。
さらに公的年金は2階層あり、大きく分けると
国民全員が入る「国民年金」と、
サラリーマンや公務員が入る「厚生年金」があります。
これに民間の年金保険を踏まえた3階層が日本の年金制度の全体像になります。

※出典:野村の確定拠出年金ねっと「日本の年金制度」[https://dc.nomura.co.jp/business/knowledge/system.html]
そしてこの年金の仕組みとしては主に2種類あります。
・積立方式:自分が払った保険料+運用益を自分が受け取る方式
・賦課(ふか)方式:今払っている保険料が別の人の年金支給にあてる方式
国民年金は後者の賦課方式になります。
そもそも年金ってなんで作られたの?
もともと昔は年金制度なんてものは存在しませんでした。
じゃあいつ出来たのか?
さかのぼること80年前の1939年にできた船員保険法が年金の始まりです。
戦前の日本は、戦力や生産力を高めるために、
国民の健康と生活の安定を確保する必要があったことが背景です。
ただし、船員しか対象じゃなかったので、
1941年に船員以外の労働者も入れる年金制度が作られ、
1944年にさらに対象者を拡大し、厚生年金保険という名前に変わりました。
しかし、当時まだ対象でなかった自営業者や零細企業で働く人が、
経済成長とともに親と別居して働く人が増え、
親の生活を支えることが難しくなり、
この問題や老齢化への対応として1959年に全国民が加入する国民年金制度、
その後、1961年に国民皆年金という体制が出来ました。
これが今の国民年金となります。
少し歴史の話で眠くなったかもですが(笑)、
なんとなく歴史を理解いただけたかと思います^^
それで、何で年金破錠とか言われるの?
先ほど、国民年金は賦課方式と言いましたが、これが大きな原因となっています。
今私たちが払っている年金は、今年金を受け取っている人のところに流れています。
簡単に言うと、世代間で支える構造となっています。

※出典:厚生労働省「いっしょに検証!公的年金」[https://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou/finance/finance02.html]
ところが、今の日本は少子高齢化の時代です。
支える人数(=働く世代)が少なくなり、もらう人の人数が多くなっています。
この変化が変わらずこの先も続くと言われています。
過去を見てみると、働く世代の割合は年々減少しており、1990年には全体の約70%いたのが、2020年には約60%、そして2050年には約50%と予測も出ています。

※出典:MONOQLO the MONEY
1人の高齢者を支える、働く世代の人数を見てみましょう。こんな感じになります。

※出典:末松会計事務所「日本の人口推移及び高齢者の割合推移」[http://bit.ly/2KYakb8]
これは、あくまでも自分が支える上の世代であり、結婚して子供がいると、
1人で支えないといけない人はさらに多くなります。
これをなり立たすためには、どうすればよいでしょうか?
おそらく、①働く人を増やすか、②働く人がより多く払うか、③貰う額を少なくする、という方法があります。
①は現実的に難しいので、制度で変えられる②と③を進めながら、対策を考えています。
ということで、日本の年金制度、そしてなぜ将来の年金が不安視されているか、
を理解いただけたかと思います^^
次回は、年金にプラスアルファで用意している、各個人の資産準備を支える制度(NISA, iDeCo)についてお伝えしたいと思います!
今日も読んでいただきありがとうございました!!